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画像だけではわからない品質の良いスリッパの製造会社の日々

最近見た映画 「キーパー ある兵士の奇跡」「記憶にございません」

コロナ禍にあって、映画館に映画を見に行くのはどうかな、と思えるけれど、さりとて、映画館を封鎖しているアメリカで一日当たり10万人を超える新規感染者がでていることを思うと映画館上映を取りやめてもさして効果はないのかな、と思える。ディズニー映画「ムーラン」が映画館上映を取りやめて配信のみになったのはやむをえない判断だったのかもしれない。しかし、配信がディズニーに限られ(独占)、月額利用料以外にとても高い追加料金を支払わなければならないなんて。製作費を回収しようとする意図なのかもしれないけれど、あるいは赤字の映画だというレッテルを貼られたくないせいなのかもしれないけれど、視聴者(観客)のことをまったく考えてない料金設定だと言わざるを得ない。対照的に映画館上映にこだわり公開された「テネット」は難解さが話題となる近未来(?)作品だが、話の筋や展開に破綻がある。雑な編集で話題となった「パルプ・フィクション」のその場にいないはずの人が映っていたり、その場にありえないものが映っているというひどさではないものの、”時を戻した”時につけていなくてはいけなかったものが、ある時点からつけていなかったりなどの設定のほころびがある。とはいえ、大音量の中で見られた作品は素晴らしく、映画はやはり映画館でとの思いを強くした。

その映画館も再開時には座席使用を一つおきにしていたけれど、規制緩和により全席使用、あるいは70%、80%使用となった。カップルや家族で一緒に見たい人には隣り合わせで席につけることは喜ばしいことだ。しかし、ここでわりをくったのがポップコーンであった。再開時には映画館内での飲食自由だったものが飲食禁止、もしくは飲料だけOK、となった。飲んではいいけれど、食べることはできない。会話禁止、マスク着用である。映画館でポップコーンを食べるなんていうアメリカナイズした行為が一般的になるとは20世紀の日本では考えられなかったけれど、21世紀の日本の映画館ではあたりまえの光景となっていたようだ。それゆえポップコーンの会社は大打撃、同情を禁じ得ない。

さて、前置きはこれくらいにして最近見た映画として2本あげたい。

まず、現在公開中の映画「キーパー ある兵士の奇跡」

これは実話である。あるいは実話をもとにした作品である。といってもNHKの朝ドラのように名前を変え、なにかとフィクションをほおりこんでくるものではなく、事実に基づき、わからない点については補足している(多分)。

実話とは知らずに見たので、実話だとわかったときに大きなショックを受けた。こんなことが実際にあったのかと。

<実話なのでストーリーを書いても良いかと>

1945年第二次世界大戦末期にイギリスの捕虜となったドイツ兵の話である。

イギリスの捕虜収容所ではドイツ嫌いのイギリス軍曹が幅を利かせていた。収容所内でサッカーのPKでゴールキーバーとしてファインセーブしているところを物資納入業者に見止められる。納入業者は降格危機に瀕するサッカーチームのコーチでこの捕虜をスカウトする。チームが降格圏を脱したとき、名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」に招聘され入団。元敵兵に対するボイコット、反対が嵐のごとく沸き上がり、一大事となる。しかし、ユダヤ教のラビの承認もあり、不屈の精神でゴールを守り抜いた結果、名選手となっていく。その後、彼はイギリスとドイツの懸け橋として英独双方から勲章を授与される。その後・・・。

映画の中ではイギリス女性との恋物語もあり、イギリス家族の姿も描かれる。イギリス国民が彼をどう思っていたのか、感じていたのか。それも描かれている。

戦時中、無慈悲な振る舞いが許せず、さりとてそれを止めることもできなかった自身の過去の所作がトラウマとなって彼を襲う。心のひだ、感情の起伏を描いた素敵な作品です。

 

次に、ネット配信で見た「記憶にございません」

頭に物をぶつけられて記憶喪失になった総理大臣の話。

実際はこんなことで記憶喪失にはならないだろうし、たとえなったとしてもその人が勝手に病院を抜け出すということはないといえる。といってしまうとこの作品は成り立たないので、もし、そうなったらということで楽しみながらご覧いただきたい。

監督はコメディの巨匠、三谷幸喜。主演は中井貴一。共演はディーン・フジオカ石田ゆり子草刈正雄佐藤浩市小池栄子斉藤由紀木村佳乃、吉田羊ら多彩な顔触れである。

国民からは傲慢で史上最悪のダメ総理といわれた男が、頭に石があたり記憶喪失になる。自分自身が誰だかわからなくなったことで、無心無欲な人物となり、内閣官房長官の思いのままのしがらみの政治から抜け出すことができた。ついには・・・。

現在の日本の政治に対するアイロニーもあるや、なしや。

真に選ばれ、政治運営ができる人に総理大臣をやってもらいたいものである。コメディとはいえ、ゲラゲラとは笑えません(笑)

 

スリッパに関係ありませんでしたが、ブログ、書いてみました。

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