快適な履き心地のハイクオリティスリッパ

画像だけではわからない品質の良いスリッパの製造会社の日々

クリスマス・イブ

かつてバブル期には街中を数多くの人々がゴージャスな洋服ときらびやかなアクセサリーで闊歩していた。車を乗り回していた。レストランを満席にしていた。

いまでもそういうお店はあるだろうけれど、賑わいは少ないのかもしれない。

ハロウィンにおける渋谷スクランブル交差点の大混雑ほど、にぎわってはいない気がする。

さて、スリッパ製造業の会社に勤めて二年少したった。

後輩(あと入社)の人も二人となり、少人数の会社で新参者の中の古参である。

古参と書いて、今の人に通じるかなぁ、なんて思う。

古参といえば、昔、テレビドラマ「どてらい男(やつ)」で、古参兵が新兵を殴り倒すシーンなどが思い出されるが、当時もそんな時くらいしか古参なんて使わなかった。

そう思えば、私も随分と歳をとったものである。

若い時は1980年代が新しい年代、世界のような気がしていて、ニュータウンなど何もかも新しく、新しくとなっていった。20世紀は未知の世界で、それこそドラえもんやアトムが飛び回る空想の世界であった。

伸びゆく日本が世界を席巻し、”JAPAN AS NO.1”と豪語したが、バブル崩壊は激しくいまだに立ち直れない。ゆとり世代と言われる人たちが社会の中核になっても貧困に向かっていく世相は変わらず、この30年ほど物価はあがっていないのかと思えるくらいである。もちろん、値上がっているはずであるけれど、NHKの朝ドラなんかで見ていて百円や千円、あるいは多くて1万円の昭和30年代を振り返ると、所得倍増計画などで飛躍的に物価も賃金も増えていったことを思うと停滞していた30年と思える。

私は映画好きであるが35年ほど前には大人当日券が1800円に達し、指定席はプラス500円であったり、指定席料金が2500円だったりした。今の映画は今年100円値上がりして1900円になったけれど、いろいろ割引があって当日券で1400円や1200円や1100円や1000円だったりする。6回みれば1回無料なんていうサービスもあり。35年前は名画座でやっていた回数サービスくらいしかなかった。

 

スリッパ製造業なので少しは興味を持ってスリッパを眺める、いえ、見ることになるけれど、巷での価格帯はいくつにもわかれていて、昔はスーパーかデパートしかなかった大型店舗が今はショッピングセンターやモールに巨大化して、遠方でしかなかったものが近郊、もしくは近所にできている。それにともない、高級品と中級品しかなかったものが今は超高級品がわずかにあり、高級品が少々、上級品も少々、中級品も少々、低価格帯が多く、さらに低い低価格帯も多く、最低価格帯も少なからず(多く)ある。

弊社のスリッパは中高級品ラインなので、爆発的な売れ行きはのぞめない。それでも、クオリティ高く、良い品を提供したい、提供するという社是のもとに履き心地と耐久性にデザインを加え、素敵な製品を製造している。

高価格帯のデパートが閉店していって全国のデパートの店舗数の減少にひきずられるようにデパートでの売り上げが芳しくないけれど、専門店や雑貨店への取引を増やし、ファッション、アパレルブランド会社にも取り入れてもらっている。好調なのは通販である。毎年毎年確実に売り上げを伸ばし、いくつかの取引先も増えている。それを思うとインターネット時代、未来世界なのだとあらためて思うしだいである。

 

スリッパに注目することなのだが、思えば靴のCMなどはテレビで数多くみるけれど、スリッパを宣伝しているところはない。靴に比べると安価だし、CMを打つほどの利益も効果も見込めないのだろうか。

 

ところで本日はクリスマス・イブ。

ハロウィンほど大騒ぎはしていないようだが、ハロウィン同様、日本のクリスマスは見様見真似で西洋から取り入れてガラパゴス進化したものである。日本でしか見られないクリスマスである。子供のころ食べたいと夢見たクリスマスデコレーションケーキも日本独自のものらしいし、バタークリームを塗りたくったクリスマスケーキを「おいしい」「おいしい」とありがたがって食べたものだ。生クリームの現代から考えるととても想像できないでしょうね。あの頃は家族団らんがまだあって三世代、じいちゃん・ばあちゃん・父ちゃん・母ちゃん・兄弟姉妹でそれなりに大きいケーキを切り分けて食べたことは楽しかったなぁ。ケンタッキーなんてなかったから、から揚げだったのかなぁ。そこの記憶はない。そのうち核家族になり、個食の時代になり、そして孤食までいきついた今はクリスマスデコレーションケーキは小さくなってしまい、ともすれば売っていない。ブッシュドノエルを売ってたりするから。時代は流れ、変わったものだ。

 

さて、今日はクリスマス・イブ。

クリスマスのお祝いをする人も多いだろうが、ウェイター・ウエイトレスはじめ日夜働いている人も多かろう。そんなワーカーたちにも「メリー・クリスマス」

”MERRY CHRISTMAS!!”

 

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冬スリッパ